【6月22日 AFP】ベラルーシは21日、米国からの要請を受け、反政権派のシンボル的存在であるセルゲイ・チハノフスキー氏(46)ら14人の政治犯を釈放した。

釈放は、トランプ米政権のキース・ケロッグ特使(ロシア・ウクライナ担当)がベラルーシの首都ミンスクでアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談した数時間後に行われた。ケロッグ氏の同国入りは、ここ数年間で最も高位の米高官の訪問となった。

チハノフスキー氏の投獄後、反政権運動を主導してきた妻のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は、ドナルド・トランプ大統領に謝意を表した。

人気のユーチューバーだったチハノフスキー氏は、2020年8月の大統領選でルカシェンコ氏の対抗馬として立候補を目指したが、投票の数週間前に拘束された。2021年に禁錮18年を言い渡され、その後「服従拒否」でさらに1年6か月の刑を受けていた。

リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は公共放送LRTに対し、解放された14人は現在、同国に移送され、「適切なケア」を受けていると述べた。(c)AFP/Caleb DAVIS