【6月21日 AFP】米政府が国境管理政策を強化して入国制限の対象国拡大を検討していると報じられている中、女子バスケットボールのセネガル代表の複数メンバーが、トレーニングを予定していた米国のビザ(査証)を拒否されたと、セネガル政府が明らかにした。

国境管理政策をめぐる緊張状態は、2026年サッカーW杯や28年ロサンゼルス五輪への参加を予定している一部のアスリートやファンにとって大きな懸念材料となっている。

米政府の内部メモでは先日、米国が入国禁止措置の対象としている36か国の一つがセネガルであることが明らかになった。

セネガル代表は、コートジボワールで来月開催されるアフリカ選手権に向けて、米国でトレーニングを行う予定だった。

セネガルのウスマン・ソンコ首相は19日にフェイスブックで、「セネガル女子バスケットボール代表チームの数人に、ビザが発給されなかったことを知らされた」とし、米国で予定していた10日間の合宿を中止するようスポーツ相に指示したとも明かした。

セネガル・バスケットボール連盟の会長によると、米国は「旧ビザの更新のみ行い、新規申請を拒否した」とされている。また、19日夜の連盟の声明では、選手5人とチームスタッフ7人の合計12人がビザの発給を拒否されたという。(c)AFP