【6月22日 CGTN Japanese】中国南東部の広東省広州市では18日、約33万元(約670万円)相当の越境電子商取引(EC)輸出貨物が同市の黄埔税関増城税関の監督下で、中国・欧州間の国際貨物列車「中欧班列」に積載され、欧州へ向かいました。これにより広州初の「中欧班列ECエクスプレス」の本格運行が始まりました。

 今回輸送する貨物には、広東省製の衣料品や小型家電、台所用品などの生活必需品が含まれており、中国・カザフスタン国境のホルゴス通関地を経由して、13日間でイタリアに到着する予定です。

「中欧班列ECエクスプレス」の特徴は「小口・高頻度・短納期」で、「中欧班列+EC」の組み合わせにより、輸送サイクルの短縮と総合コストの低減が実現されます。広東省深センの国際物流会社で通関業務を担当する張俊梅氏は、「従来のEC貨物は、30日以上かかる海運か、高コストの空輸が主流だったが、ECエクスプレスを利用すれば15日で欧州に到着可能。輸送効率は海運の2倍以上、物流コストは空輸の20%に抑えられる」とその利点を説明しました。

「中欧班列ECエクスプレス」の開通により、越境EC貨物の輸出量は週間約40TEU(20フィートコンテナ換算)に達する見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News