【6月20日 東方新報】中国国家鉄路集団(中国鉄路)は15日、今年1月から5月にかけて、鉄道建設が質・効率ともに高水準で推進され、全国の鉄道固定資産投資額が2421億元(約4億8844万円)に達し、前年同期比で5.9%増加したと発表した。この結果、投資による経済刺激効果が顕著に表れ、経済・社会発展に新たな活力がもたらされた。

 同社は年初以降、中央経済工作会議および全国両会の精神を着実に実行し、資源の統合的な運用を進めるとともに、鉄道建設の加速、現場施工管理の強化、研究開発の深化、安全・品質・投資・環境保護といった面での管理体制の整備に力を注いできた。重点プロジェクトは安定的に進行しており、「第14次五か年計画」の円満な完遂に向けた堅固な基礎が築かれている。

 5月以降、多くの鉄道建設プロジェクトで重要な進展が見られた。たとえば、滬渝蓉高速鉄道の武漢市(Wuhan)〜宜昌市(Yichang)間ではシステム統合試験が開始され、渝厦高速鉄道の重慶市(Choangqing)〜黔江区(Qianjiang)間では試運転が始まった。また、河北省(Hebei)雄安新区と山西省(Shanxi)忻州市(Xinzhou)を結ぶ高速鉄道(雄忻高速鉄道)の雄安地下区間ではすべてのトンネルが貫通し、西安市(Xi'an)〜安康市(Ankang)区間でも20本のトンネルがすべて完成した。北京市と河北省唐山市(Tangshan)を結ぶ京唐都市間鉄道の北京地下区間ではバラストレス軌道の敷設が完了し、中欧班列東ルートの品質改善プロジェクトである浜綏鉄道・綏芬河〜国境区間では新たに建設された綏芬河トンネルが貫通。さらに、深セン平湖南総合物流ハブプロジェクト第2期では、鋼構造の主要部分の建設が完了した。

 今後は、党中央および国務院の方針決定を着実に実行し、国家の重要戦略や地域経済・社会の発展に根ざした高品質な鉄道計画・建設を推進することで、現代的な鉄道インフラ体系の構築を加速させ、中国経済の持続的な回復と成長を力強く後押ししていく構えだ。(c)東方新報/AFPBB News