福州国際漁業博覧会が閉幕 現地小売売上は35億元に
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【6月20日 東方新報】第17回中国(福州)国際漁業博覧会(以下「福州漁博会」)が15日、福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)で閉幕し、同時開催された「2025海峡(福州)漁業ウィーク」も幕を下ろした。統計によると、今年の福州漁博会では現地での小売売上が35億元(約702億3870万円)に達し、商談ベースの成約見込み額は156億元(約3130億6392万円)に上った。
「漁業ウィーク・漁博会」の主なイベントの一つとして、優れた商品や企業に贈られる「金賞製品・金賞企業」と、運営に貢献した団体への「優秀組織賞」の授賞式が行われ、138社が「金賞企業」として、317点の製品が「金賞製品」として表彰された。
このほか、インドネシアやタイ、イランなどの貿易・業界団体20団体が「優秀組織賞」を受賞。また、ネット通販市場で人気の中国国内企業10社が「優良ECブランド」として紹介された。
さらに会場では、福州の老舗食品ブランドによる伝統料理の実演も話題となった。たとえば、地元ブランドによる「世界最大の中身入り魚団子(包心魚丸)」は注目の的で、魚団子作りの技を受け継ぐ三代目の職人がその場で調理を披露し、来場者に無料で振る舞った。
毎年高い人気を誇る8号館の「金魚・レジャー漁業ゾーン」では、今年も金魚コンテスト、第1回ファイターフィッシュ&観賞メダカ大会、福州金魚工芸デザインコンテストなどのイベントが催され、観客に趣向を凝らしたレジャー漁業の祭典が提供された。
本年の福州漁博会は、国際展示ゾーン、水産加工食品(冷凍調理品)ゾーン、外食食材ゾーン、水産加工・設備・パッケージ資材ゾーン、遠洋漁業の全産業チェーンゾーンなど多彩なブースが設置され、タイ、ベトナム、インドネシア、韓国を含む30を超える国・地域から企業が参加。中国国内からも約500社が出展した。
インドネシアから初めて出展した企業の担当者は、「今回初めての参加でしたが、当社の海藻製品は多くの来場者に好評でとても嬉しかったです。複数の企業関係者がサンプルを持ち帰られたので、今後の取引につながることを期待しています」と語った。この担当者は、2009年から2011年にかけて福建師範大学(Fujian Normal University)で留学していた経験があり、今回の出展に特別な思いを抱いていたという。(c)東方新報/AFPBB News