【6月27日 Peopleʼs Daily】今の世界は混乱と変動が交雑しているような情況だ。

「人類運命共同体」の理念を支持し、多国間主義を堅持し、グローバルガバナンスの改善を促進するのか、それともゼロサム思考に固執し、自国優先の政策を採り、国際ルールと秩序を乱すのか。各国、特に大国がどのような選択をするかは、時代の行方と世界情勢に決定的な影響を与えるであろう。

「中国は国際社会と共に、平等で秩序ある世界の多極化、包摂的で利益を共有する経済グローバル化を提唱し、グローバル開発イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブの実現を推進し、グローバルガバナンス体制の改革と建設に積極的に参加し、人類運命共同体の構築を推進し、世界平和と発展の明るい未来を共に創造する」、中国の政府活動報告におけるこの発言は、中国が「能力付与型大国」として、人類の進むべき正しい道を堅守し、時代の潮流を把握し、国際的な公平正義を擁護し、世界平和と安定を維持する決意を表している。

 責任ある大国として、中国は歴史の正しい側に立ち、人類の進歩の側に立ち、平和、発展、協力、共栄の旗幟を高く掲げ、国際公共財の継続的な提供を通じ、グローバルガバナンスの改善を推し進めている。

 中国が提唱する「人類運命共同体」の理念は、「天下為公(天下は公のもの)」という中華文明の優れた伝統を体現し、中国共産党員の国際主義的精神を明示し、全人類の福祉を見据えた高い視座から、各国との協力を推進する体制を整え、各国の発展を促し平和を守ることを可能にしている。

 ますます多くの国が「人類運命共同体」構築の隊列に加わり、100か国以上が「三大グローバルイニシアチブ(開発、安全保障、文明)」を支持し、世界全体の4分の3を超える国々が「一帯一路(Belt and Road)」共同建設の大家族に参加している。これは中国の「能力付与型大国」としての影響力と感化力を示すものだと言える。

 中国は公平と正義を堅持し、世界平和と安定に力を与えている。中国は平和と安全の問題で最も優れた実績を持つ大国であり、平和的な発展の道を堅守し、紛争や対立を平和的な手段で解決し、差し迫った国際問題の解決に建設的な役割を果たす姿勢を堅持している。

 中国は「共同で、総合的な、協力による、持続可能な」新しい安全観を提唱し、グローバル・セキュリティ・イニシアチブを推進し、世界の平和と発展を促進する積極的な力を結集している。

 中国は多国間体制を支える中核的な存在であり、グローバル・サウスにおける正義の代弁者である。中国は、ほぼ全ての政府間の普遍性のある国際組織に加盟し、600件を超える国際条約とその修正議定書(改正案)に調印している。各国間の権利の平等、機会の平等、ルールの平等を提唱し、グローバル・サウス諸国のさらに大きな発展を支援し、その代表性と発言権の向上に貢献している。

 中国は協力と共栄を堅持し、全世界の発展と繁栄を後押ししている。「一帯一路」共同建設の国際協力ネットワークを築き、経済回廊を牽引役とし、幹線輸送ルートと情報ハイウェイを骨格とし、鉄道・道路・空港・港湾・パイプラインを支えとする「陸・海・空・サイバー空間」を網羅するグローバルな相互接続ネットワークを構築することで、各国間の商品、資金、技術、人材の円滑な流動を効果的に促進している。

 中国は、グローバル開発イニシアチブを実践し、1100件を超えるプロジェクトを実施し、開発途上国向けに2000回以上の能力向上プロジェクトを実施するなど、グローバルな発展事業を支援する行動派として、また実践家として、常に「世界全体」を念頭に置き、より包摂的で、より普遍的で、より強靭な全世界規模の発展を推進し、各国が世界の現代化のプロセスにおける「勝者」となれるよう尽力している。

 中国は包容と相互学習を堅持し、人類文明の進歩に力を与えている。「アジア文明対話大会」「世界古典学大会」、民間主催の国際会議「良渚フォーラム(Liangzhu Forum)」などの開催から、多国間の「文化・観光年」の相互開催、考古学研究協力、古典作品の相互翻訳に至るまで、中国は文明の多様性を尊重し、全人類の共通の価値を提唱し、異なる文明の交流と対話、平和共存、調和共生を推進し、人類文明の進歩に新たな活力を注入している。

 外国の学者たちは「グローバル文明イニシアチブは、まさに人類の文明発展の時代の問いに答えたものだ」と指摘し、世界の共通課題への対応に、中国の知恵が役立っていると評価している。

 グローバルガバナンスに力を与える中国の理念と行動は、世界全体の利益を思う大きな度量と、「立己達人(自らの成長とともに他者の成功をも志す)」という儒教的精神を体現した大局観を示している。

 今年、中国は「中国—ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラム・第4回閣僚級会議」「上海協力機構首脳会議(SCO)」「グローバル女性サミット」など一連の重大なイベントを開催し、グローバルガバナンスの改善に力を発揮しようとしている。

 中国は、人類の未来を心に掛け、人びとの福祉を念頭に置いて、引き続き「共商・共建・共有」のグローバルガバナンスを推進し、各国と手を携えて「人類運命共同体」への道を歩み、この世界を各国が共存する世界とし、未来をすべての人びとの未来とすることを目指している。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews