【6月22日 Peopleʼs Daily】中国は近頃「2025年外資安定化行動計画」を発表し、自主的な開放の秩序ある拡大、投資促進レベルの向上、開放プラットフォームの機能強化、サービス保障の強化の4つの分野で20項目の具体的な政策措置を提示した。

 国際社会はこれを「中国がさらに高いレベルの開放拡大に向けて積極的なシグナルを放ち、世界に対してチャンスを共有し、各国と共同の発展を追求する誠意と責任感を示した」と高く評価している。

 対外開放は中国の根本的な国策であり、開放は中国式現代化の鮮明な標識である。「開放」は中国式現代化にさらに広い視野を与え、その発展空間を押し広げた。改革開放初期の「経済特区」の設立から、新時代における「自由貿易試験区」の設置や「一帯一路(Belt and Road)」共同建設の推進まで、あらゆる重大な政策決定は「開放」を前提として、経済のグローバル化の流れに順応し、国際的な開放協力の潮流をリードしてきた。

 新時代に入り、中国はより積極的な開放政策を実施し、対外開放は歴史的な成果を挙げ、歴史的な変革を遂げ、より幅広い範囲、より多様な分野、より深い次元の「対外開放」の構造を築き上げた。

 英国系の世界最大級のブランド価値評価機関「ブランド・ファイナンス(Brand Finance)」が最近発表した「2025年グローバル・ソフトパワー指数報告書」の中で、中国は「国内のビジネス環境と貿易の利便性」および「将来の成長ポテンシャル」の2つの指標で、4年連続で世界の首位と評価された。

 絶え間なく開放を拡大する過程で、中国経済は世界経済と深く融合し、中国は世界の経済成長の主要なエンジンとなっている。過去5年間、世界経済成長に対する中国の貢献率は30%前後を維持し、世界経済発展の最大の成長源となっている。国際通貨基金(IMF)の研究によると、中国経済の成長は世界の他の地域に積極的な波及効果をもたらし、中国経済が1%成長すると、他の経済体の生産水準は平均0.3%上昇するとしている。

 中国は市場規模が大きく多層的で、その潜在力は巨大だ。これが多くの多国籍企業が中国市場に注力する根拠となっている。米国EV車メーカー「テスラ(Tesla)」は米国以外では初となる大型蓄電池「メガパック」の製造工場を上海市で正式に稼働させた。ドイツ系医療機器メーカー「シーメンス医療(Siemens Healthineers)」は深セン市(Shenzhen)に高級医療機器の研究開発・製造拠点を建設中だ。また中国の国際的な飲食大手「百勝中国(Yum China)」は2026年までに中国国内の店舗数を2万店舗に拡大する計画である。

 中国は高水準の対外開放を拡大し続け、中国の大きな市場を世界の大きなチャンスに変えようとしている。中国は昨年12月1日から、国交のある「後発発展途上国」からの全ての輸入品に対してゼロ関税政策をスタートさせた。これで早速12月の対象国からの輸入量が18.1%増加した。それらの国々が中国市場に参入するのを支援している。

 現在、150を超える国や地域が、中国の主要な貿易パートナーとなっている。中国の対外貿易の「友人のサークル」はますます広がっている。これは開放的な中国が各国の発展にパワーを与えている結果だと言えよう。
 
 中国の高度な開放は、発展理念・制度ルール・公共財産の共有というグローバルな価値の提供でもある。「一国主義」や「保護主義」がまん延する現在、中国は開放型の大国として、自らの開放を通じてグローバルな開放と協力の歩みを確実に推し進め、開放型世界経済の構築に向けた行動を終始貫き続けている。

「一帯一路」イニシアチブという国際的な公共財は、新時代の中国の開放拡大の潮流の中で生まれた。これにより参加国間の開放協力と共同発展が促進され、「新型の経済グローバル化」をもたらしたものと称賛されている。

 高いレベルの対外開放を進める中で、中国は各国と発展の恩恵を共有するだけでなく、グローバルガバナンス体系の改革と構築にも積極的に参加し、「人類運命共同体」の構築を推進している。

 施設の連携、貿易の円滑化、資金の流動化から政策の連携、人びとの交流まで、中国は開放発展とウィンウィン協力の理念を多くの国々に広め、多くの開発途上国の共同発展の実現を支援し、普遍的で包括的な経済グローバル化を通じて、平等で秩序のある「世界の多極化」をサポートしている。

 中国はウィンウィンの関係、さらには多国間の共通利益を重んじる理念を貫き、「開放」を架け橋に、「共有」を絆として、世界の発展に力強い原動力を与えている。中国は開かれた協力を通じて、繁栄する未来を各国と共に築いていくであろう。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews