【6月20日 AFP】イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は19日、イランのミサイル攻撃により南部ベエルシェバにあるソロカ病院で40人が負傷したのを受け、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師(86)は「もはや存在を許されない」と述べた。

カッツ氏はテルアビブ近郊のホロン市で記者団に対し、「ハメネイはイスラエルの破壊を望むと公言しており、病院攻撃を自ら命じている」「このような人物はもはや存在を許されない」と語った。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日、ベエルシェバを訪問した際にハメネイ師について問われると、「誰も免責にならないと、私は明言してきた」「(だが)戦争においては、言葉を慎重に選び、行動を正確に実行しなければならないと考えている」と回答した。

匿名を条件にAFPの取材に応じた米高官は15日、ドナルド・トランプ大統領が「イスラエルがイラン最高指導者を暗殺する計画を立てていることを看破した」「(だが)トランプ大統領は暗殺計画に反対しており、われわれはイスラエルに実行しないよう伝えた」と述べた。

ネタニヤフ氏はこれについて、肯定も否定もしていない。

ネタニヤフ氏は16日のテレビインタビューで、1989年からイランを統治してきたハメネイ師を殺害すれば、両国間の「紛争は終結する」と述べ、暗殺計画を実行に移す可能性を排除しなかった。

トランプ氏は17日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「われわれはいわゆる『最高指導者』が隠れている場所を正確に把握している。格好の標的だが、そこにいれば安全だ。少なくとも今のところ、彼を排除(殺害!)するつもりはない」と投稿した。(c)AFP