【6月19日 AFP】女子バスケットボールの中国代表は、7月に開幕するアジアカップで「動く万里の長城」こと身長226センチの張子宇(ジャン・ズーユー、18)を解き放つ準備を整えた。

センターを務める張は先日代表デビューを飾ったばかりだが、18日に西安で行われた強化試合の日本戦で18点を奪うなど、際立ったパフォーマンスを披露。チームは101-92の勝利を収めた。

張のコート上での存在感は圧倒的で、映像にはほとんどジャンプせずに得点を決める様子が映し出されていた。日本代表のコーリー・ゲインズ・ヘッドコーチ(HC)は、張の対処法を見つけたかと問われたものの、記者たちに「興味深い。非常に興味深い」とだけ答えた。

中国北部山東省の出身で、両親もプロバスケットボール選手だった張は、小学校卒業時には身長が2メートル10に達しており、国内のファンからは元NBA選手の姚明に例えられている。

ヒューストン・ロケッツで活躍した姚明の身長は229センチで、現役時代は「動く万里の長城」と呼ばれていたが、今では張がそのニックネームを受け継いでいる。

張は明らかに身長のアドバンテージを持っているが、プレーには磨きをかける必要があると言われている。経験豊富なセンターの楊力維(ヤン・リーウェイ)は日本戦の後、「もっと強気でシュートを打つべきだった」「彼女は通常のレベルでプレーしていたと思う」と述べている。

2023年大会覇者の中国は、20日に再び日本との強化試合を行う予定。アジアカップは、中国南東部の深センで7月13日に開幕する。(c)AFP