中国人民銀行が金融開放措置8項目を発表
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【6月20日 CGTN Japanese】金融の重要課題に特化した大型年次国際フォーラム「陸家嘴フォーラム」が18日、上海で開幕しました。中国の中央銀行である中国人民銀行の潘功勝総裁は開幕式で、金融開放のための8項目の措置を発表しました。主な内容は以下の通りです。
1.銀行間市場取引報告データバンクの設立。銀行間債権、通貨、デリバティブ商品、金、手形など各種金融サブ市場の取引データを高頻度で集約し、体系的に分析する。
2.デジタル人民元国際運営センターの設置。デジタル人民元の国際化運営を推進し、デジタル金融の革新を支援する。
3.個人信用情報機関の設置。より健全な社会信用情報体系を整備する。
4.上海臨港新区域におけるオフショア貿易金融サービスの包括的改革試験の実施。この試験により、上海のオフショア貿易の発展を支援する。
5.自由貿易オフショア債券の拡大。海外進出企業や「一帯一路」共同建設国・地域の優良企業に対する資金調達ルートを拡大する。
6.自由貿易口座機能の適正化とアップグレード。クロスボーダー貿易投資の自由化と利便性を向上させる。
7.上海における構造的金融政策ツールの革新に向けた先行試験の実施。先行試験には海運貿易ブロックチェーン信用状の再融資業務、「クロスボーダー貿易の再融資」業務、炭素排出削減支援ツールの拡大などが含まれる。またプライベートエクイティファンドによる科学技術革新債券の発行を支援する。
8.中国証券監督管理委員会と協力し、人民元為替先物取引の研究を推進する。
(c)CGTN Japanese/AFPBB News