ダライ・ラマ14世、7月2日にメッセージ発表へ 後継問題に言及か
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【6月19日 AFP】チベット亡命政府は18日、ダライ・ラマ14世が来月2日にメッセージを発表すると明らかにした。同6日に90歳の誕生日を控えるタイミングでのメッセージについては、後継者に関する内容になるとの憶測も出ている。
インド北部ヒマラヤのマクロード・ガンジに拠点を置く亡命政府のペンパ・ツェリン首相は、7月2日にチベット仏教の高位聖職者、いわゆるラマたちによる会合と宗教会議が開かれると述べ、その中でダライ・ラマ14世からのメッセージが予定されていることを明らかにした。
ツェリン氏は記者団に対し、「(7月2日に)高位ラマ約9人とダライ・ラマ14世による短い会合が行われる」と語り、その後に宗教会議が開かれると付け加えた。
また「宗教会議の開会にあたり、ダライ・ラマ14世からのビデオメッセージの発表がある」とも述べた。
メッセージの詳細は明らかにされていないが、亡命中のチベット人の間ではダライ・ラマの地位を継続させることへの支持が広がっている。
ダライ・ラマ14世はこれまでにも、「ダライ・ラマ制度を存続させるべきだという合意がある場合には」、マクロード・ガンジにあるガデン・ポタン財団が次の指導者の認定に責任を持つと述べている。
現在の14世は600年以上にわたるダライ・ラマの系譜に連なる存在とされている。(c)AFP