【6月19日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の名門ロサンゼルス・レイカーズが、北米スポーツチームとしては史上最高額となる100億ドル(約1兆4500億円)で売却されると、米スポーツ専門チャンネルESPNが18日に報じた。

報道によると、レイカーズのオーナーを務めるバス一家は、すでに球団株を一部保有している実業家のマーク・ウォルター氏にチームの支配権を売却するという。ただし、売却後もジーニー・バス氏が引き続きレイカーズの運営を統括する見通しで、それ以上の詳細は明らかにされていない。

ウォルター氏は、米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースなど複数のプロスポーツチームを傘下に持つ持株会社TWGグローバルの最高経営責任者(CEO)を務めている。

ウォルター氏のビジネスパートナーであり、レイカーズの元スター選手でもあるマジック・ジョンソン氏は、X(旧ツイッター)で今回の売却報道に反応し、「レイカーズファンは歓喜すべきだ」と投稿した。

ウォルター氏について、ドジャースでの実績を引き合いに出しながら、「勝つことや完璧を追求すること、そして物事を正しく行うことにこだわりを持っている。勝利のために必要な資源も惜しまない」と述べ、「マークこそが最良の選択であり、レイカーズブランドの最適な後継者になるだろう」とつづった。

バス家によるレイカーズの支配の終焉は、NBAの一時代の終わりを意味する。

レイカーズは1979年、カリスマ的な実業家だったジェリー・バス氏が買収。バス氏の手腕により、球団はNBAを代表する強豪へと成長し、世界的に知られるブランドへと進化した。

バス家の時代にレイカーズは11度のNBA制覇を果たした。ジョンソン氏の所属時には「ショータイム」と呼ばれた黄金期を築き、2000年から2002年にはコービー・ブライアント氏を擁して3連覇を達成した。

今回の売却額は、今年はじめに61億ドル(約8847億円)で買収されたボストン・セルティックスを大きく上回り、米国のスポーツチームとしては過去最高となる。(c)AFP