【6月19日 AFP】米連邦最高裁は18日、トランスジェンダーの未成年者に対する「ジェンダー肯定」医療を禁止するテネシー州の州法を支持する判決を下した。

同州では、トランスジェンダーの未成年に対するホルモンや思春期抑制剤の投与、性別適合手術を禁止している。判事9人のうち、保守派の6人が州法への異議を退け、リベラル派の3人が反対意見を述べた。

共和党主導の24州がトランスジェンダーの未成年に対する医療ケアを制限する法律を制定しており、今回の判決は、全米の制限措置にも影響を及ぼすとみられる。

最高裁は昨年12月にこの事案を審理したが、当時のバイデン政権下の司法省は州法に反対。トランスジェンダーの未成年者が他の人々に許可されている医療処置へのアクセスを認められないのは、憲法の平等保護条項に反していると主張した。

しかし、ドナルド・トランプ大統領は今年1月に就任すると、19歳未満の人々に対するジェンダー肯定医療を制限する大統領令に署名。そうした医療を禁止する全米レベルでの法律はないが、大統領令により、連邦支援は終了した。(c)AFP/Chris Lefkow