NZ、「マジックマッシュルーム」の医療使用を承認
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【6月18日 AFP】ニュージーランドは18日、「マジックマッシュルーム」に含まれる幻覚成分サイロシビン(シロシビン)の医療使用を承認した。
デービッド・シーモア副首相は、規制緩和により、特定のうつ病を治療するためにサイロシビンの使用が認められると説明した。
サイロシビンは、一部のキノコに自然に含まれる幻覚成分で、幻覚や意識の変容を引き起こすことがある。
シーモア氏は、「サイロシビンは薬剤としては未承認だが、経験豊富な精神科医に限り、治療抵抗性うつ病の患者に処方する権限が与えられる」としている。
「これは、いろいろな方法をすべて試してもまだ苦しんでいるうつ病の人々にとっては極めて大きな意味を持つ」
「医師がサイロシビンは有効だと考えるなら、ツールとして試してみるべきだ」と述べた。
処方できるのは、サイロシビンの臨床試験に関与した経験を持つ精神科医のみで、使用事例を正確に報告し、詳細に記録していかなければならない。
合成麻薬MDMAやマジックマッシュルームなどのいわゆるパーティードラッグは、主流の医療現場での使用事例が増え、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病の治療に役立てられている。
オーストラリアは、2023年にサイロシビンの医療使用を承認している。(c)AFP