「私が死んだのは2度目」 ノーベル賞作家イェリネク氏、訃報を否定
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【6月18日 AFP】オーストリア出身のノーベル文学賞受賞作家エルフリーデ・イェリネク氏(78)は17日、ドイツ語メディアに訃報のデマを伝えられたことを受け、AFPに対し、自身は元気だと話した。
「また? 私が死んだのはこれで2度目だ。昨年も、そんな話が出た。だが、私は生きている」とイェリネク氏はAFPに語った。
1983年の小説「ピアニスト」を代表作とするイェリネク氏は、ドイツ語圏で最も幅広く読まれ、盛んに研究されている作家の一人。2004年にノーベル文学賞を受賞した。
デマを発信したのは、ドイツの出版社ローボルトのオーストリアの子会社を装ったX(旧ツイッター)アカウント。
オーストリアとドイツのメディアは、このデマを取り上げ、報道していた。
ローボルトは、公式のSNSで訃報を否定した。
Xのフェイクアカウントはその後、デマだと認めるメッセージを投稿。「イタリア人ジャーナリストのトマッソ・デベネデッティによる悪ふざけのアカウントだ」と主張した。
この名前は長年、オンラインで誤報を広めるいたずらと関連付けて使用されている。(c)AFP