ロサンゼルス、夜間外出禁止令を解除
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【6月18日 AFP】抗議活動が続いていた米カリフォルニア州ロサンゼルスで17日、市長が夜間外出禁止令を解除した。一方でドナルド・トランプ大統領は、同市に派遣したカリフォルニア州兵の統制を維持しようと奮闘している。
トランプ氏の移民取り締まりに抗議するデモ中に略奪や破壊行為が発生したため、ロサンゼルスの一部では1週間にわたり午後8時から午前6時までの外出が禁止されていた。
ロサンゼルスのカレン・バス市長は、夜間外出禁止令が「移民コミュニティーを気にかけない悪質な行為者から店舗、飲食店、企業、住宅地を守ることにおおむね成功した」と述べた。
しかし、バス市長は「ワシントンが引き起こす混乱に迅速に適応し続ける中で」必要ならば再び夜間外出禁止令を発令する準備があると付け加えた。
バス市長や他のカリフォルニア州当局者は、トランプ氏が州兵4000人と海兵隊員700人を米国で2番目に大きい都市ロサンゼルスに派遣することで緊張をあおっていると非難している。
トランプ氏は政治的な力を見せつけるため、通常州兵を監督する民主党のギャビン・ニューサム知事の反対を無視した。
カリフォルニア州の連邦地裁は12日、トランプ氏の行動が「違法」であるとし、州兵の指揮権をニューサム知事に戻すよう命じた。
しかし、トランプ政権が控訴し、控訴裁は地裁命令の発効を一時差し止めた。(c)AFP