イラン、G7共同声明を批判「イスラエルに肩入れ」
このニュースをシェア
【6月18日 AFP】イランは17日、先進7か国(G7)のイランとイスラエルに「緊張緩和」を求める共同声明について、イスラエルに肩入れしていると非難した。
イラン外務省のエスマイル・バカイ報道官は、「G7は一方の言い分ばかりを取り上げるのをやめ、この緊張の真の原因であるイスラエルの侵略に立ち向かわなければならない」「イスラエルは国連憲章に違反し、イランに対していわれの侵略戦争を仕掛けた」と主張。
「数百人もの罪のない人々が殺害され、イランの公共施設、そして国民の家々が無惨にも破壊された」「イランは無慈悲な侵略から自衛しているにすぎない。イランに他に選択肢が本当にあるのだろうか?」と続けた。
ドナルド・トランプ米大統領を含むG7首脳は16日、カナダで開幕した首脳会議(サミット)で、イスラエルの自衛権を強調しつつ、同国とイランに「緊張緩和」を求めた。
G7首脳は声明で、中東の「平和と安定」にコミットしていると主張。
イスラエルについては、「われわれは、イスラエルに自衛権があることを再確認する。われわれは、イスラエルの安全保障に対する支持を改めて表明する」と述べた。
一方でイランについては、「イランは地域の不安定化とテロの主要な源泉だ」「われわれはイランについては、核兵器保有を認めない姿勢を常に明確にしてきた」と述べた。(c)AFP