【6月18日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領を除く先進7か国(G7)首脳は、首脳会議(サミット)2日目の17日、ロシアによるウクライナへの攻撃が激しさを増す中、同国への支援強化を表明した。一方、米国はロシアへの圧力を強めることをうたった共同声明の発表を阻止した。

トランプ氏は、関係が不安定化しているウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する予定だったが、イスラエルとイランの紛争への対応のため、初日の16日で離脱し、帰国した。

議長国カナダのマーク・カーニー首相はゼレンスキー氏を歓迎し、ドローンやヘリコプターを含む20億カナダドル(約2100億円)の軍事支援を供与すると表明した。

ウクライナ支援に関する共同声明をまとめられなかったことについて、カナダ政府当局者は「米国が内容を弱めたがった」ことが要因と説明。米国は、ロシアを非難する文言に反対し、ウラジーミル・プーチン大統領との仲介役としての立場を維持したいと主張したと語った。

カーニー首相は共同声明の代わりに、ウクライナに関する、サミット議長としての声明を発表する予定という。(c)AFP/Shaun Tandon, Ben Sheppard and Alex Pigman