【6月17日 AFP】イスラエルの爆撃を受けているイランの首都テヘランから北方に向かう主要道路では、16日のSNSの投稿によれば、避難する市民で大規模な交通渋滞が起きている。

AFPが検証した画像は、高架道路からSNSユーザーが撮影したもので、テヘランから北に向かう幹線道路で大渋滞が起き、対向車線にはほとんど車両が見えない。

イスラエルは13日、イラン全土の標的を攻撃する奇襲空爆作戦を開始。

イスラエルの攻撃により、イラン側ではこれまでに少なくとも224人が死亡し、イラン当局によれば、革命防衛隊(IRGC)の司令官を含めた幹部や核科学者だけではなく、民間人も犠牲になっている。

イランは報復としてイスラエルを攻撃し、イスラエル当局によれば、これまでの死者は24人に上っている。

イラン当局は、イスラエルの攻撃を受けて民間航空の運航を停止しており、攻撃が集中しているテヘランからの唯一の脱出ルートは陸路となっている。

イスラエルは、軍事施設周辺の市民に退避通告を出している。

渋滞は、テヘランとカスピ海沿岸のマーザンダラン州チャールースを結ぶ49号線に集中しているとみられる。

山道のため通常でもテヘランから3時間かかるが、同地域はこれまでのところ大きな被害を免れている。

また、ペルシャ語メディアは、テヘランと衛星都市カラジュのガソリンスタンドで、市外への長旅に備えて給油を行うため、車の列ができている様子を捉えた画像を投稿している。(c)AFP