【6月17日 AFP】イランは16日、首都テヘランの国営イラン放送(IRIB)ビルに対するイスラエルによる攻撃を「戦争犯罪」と非難し、国連安全保障理事会に行動を求めた。

イラン外務省のエスマイル・バカイ報道官は、生放送中のIRIBビルへの攻撃は「邪悪な行為」であり「戦争犯罪」だと非難。

「ジェノサイド(集団殺害)をたくらむ侵略者がイラン国民に対して更なる残虐行為を犯すのを阻止するため、国連安全保障理事会は今すぐ行動を起こさなければならない」と付け加えた。

イスラエルは同日、IRIBビルを攻撃し、生放送を中断させた。

イランメディアによると、司会者が生放送でイスラエルを非難していた時に爆発が起きた、

生放送は中断されたが、間もなく再開された。

イラン革命防衛隊もこの攻撃を、「非人道的で犯罪的、そしてテロ行為」だと非難した。

数十年にわたる敵対関係と長きにわたる影の戦争を経て、イスラエルは13日、イランの核施設と軍事施設を標的とした奇襲攻撃を開始した。

これまでに、イラン側では少なくとも224人が死亡しており、その中には軍幹部や核科学者、民間人が含まれている。

イスラエル首相府の最新統計によると、イランによるミサイルと無人機での報復攻撃で、イスラエル側では少なくとも24人が死亡した。(c)AFP