【6月16日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は15日、先進7か国首脳会議(G7サミット)出席のため滞在中のカナダ・カナナスキスで記者会見し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、同国がイランと交戦状態に陥っていることについて、最終的には外交による解決が最善だとの考えを伝えたことを明らかにした。ただ、即時停戦を求めるのは控えたという。

フォンデアライエン氏はネタニヤフ氏との電話で、「疑問の余地なく、イランは核兵器を保有すべきではない」との点で一致したと述べた。その上で、「当然、長期的には交渉による解決が最善の解決策だと思う」とも語った。

パレスチナ自治区ガザへの攻撃をめぐりこれまでイスラエルを批判してきたフォンデアライエン氏は、今回の交戦の責任はイランにあるとし、国際原子力機関(IAEA)が先週、核監視業務に協力する義務にイランは違反したと認定したことを指摘。「この文脈において、イスラエルには自衛の権利がある。イランは地域不安定化の主因だ」と述べた。(c)AFP