【6月16日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は15日、デンマークの自治領グリーンランドを訪問し、ドナルド・トランプ米大統領のグリーンランド併合の脅威を批判した。

「それは同盟国がすることではない」とマクロン氏はグリーンランドの中心都市ヌークで述べた。

トランプ氏は1月にホワイトハウスに戻って以来、米国がグリーンランドを安全保障上の理由から必要としていると繰り返し述べ、グリーンランド獲得のために軍事力の行使を排除しないと明言している。

マクロン氏は、トランプ氏の併合脅威以来、グリーンランドを訪問した初の外国首脳となった。

マクロン氏はデンマークのメッテ・フレデリクセン首相とグリーンランドのイェンスフレデリック・ニールセン首相と共に6時間の訪問を終えると、「フランスでも欧州連合(EU)でも、グリーンランドは売られるべきではないし、奪われるべきではないと誰もが考えている」と記者団に語った。

ヌークの旧港で行われた屋外記者会見でマクロン氏は、今回の訪問はフランスとEUの「連帯」をグリーンランドに伝えることが目的だと述べた。(c)AFP