プーチン氏、ウクライナとの次回交渉用意 トランプ氏と電話会談
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【6月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は14日、米国のドナルド・トランプ大統領と電話で会談し、ウクライナ側と兵士の遺体を含め捕虜の交換を終えた後、今月22日以降に同国との和平交渉を新たに行う用意はあると伝えた。
ロシア大統領府(クレムリン)は、電話会談で「両首脳は個人的な関係に満足の意を表明した」と主張。イランとイスラエルの攻撃が激化している状況についても協議したと明らかにした。
さらに、両首脳は「ビジネスライクにコミュニケーションを取り、2国間および国際的な問題における喫緊の課題への解決策を模索している」と付け加えた。
79歳の誕生日を迎えたトランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、プーチン氏が「わざわざ私の誕生日を祝うために」電話をかけてきてくれたと投稿。「さらに重要なこと」として、両者はイラン・イスラエル危機についても話し合ったと明らかにした。
また、「彼も私も、イスラエルとイランのこの戦争は終わるべきだと思っている。私は、彼の戦争も終わるべきだと伝えた」としている。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナが次回の交渉に同意するかどうかには触れず、「捕虜交換が完了すれば、双方で次のステップについて議論することになるだろう」と述べるにとどめた。
また、X(旧ツイッター)で米国に対し、対話の「トーンを改める」よう呼び掛け、ロシアへの姿勢が「友好的過ぎる」ため、紛争終結には役立たないと指摘。
「支援の削減や、ウクライナとロシアを同等に扱うようなシグナルは、極めて不公平だ。ロシアこそが侵略者であり、この戦争を始めたのはロシアだ。彼らは戦争を終わらせたいとは思っていない」と批判した。(c)AFP