【6月15日 AFP】イランと米国の間で15日に予定されていた第6回核協議が中止された。仲介役のオマーンが14日、発表した。イラン、イスラエル間の激しい交戦が勃発(ぼっぱつ)したことが背景にある。

イランの核計画に関する協議は4月に始まった。ドナルド・トランプ米大統領は、外交努力が失敗した場合、軍事行動を取ると脅していた。

オマーンのバドル・アルバサイディ外相は、「15日にマスカットで予定されていたイランと米国の協議は行われない」とXに投稿。「外交と対話が持続的な平和への唯一の道だ」と述べた。

イスラエルが13日、イランの軍事および核施設に対して大規模な攻撃を行ったことで、協議の行方は不透明になった。米政府当局者は匿名を条件にAFPに対し、「15日に協議は行われないが、われわれは引き続き対話にコミットしており、イランが早急に交渉の場に戻ることを望んでいる」と語った。

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領はフランスのエマニュエル・マクロン大統領との電話で、イスラエルが攻撃を続ける限り、イランは核交渉に参加しないと述べた。(c)AFP