【6月15日 AFP】イランは14日、イスラエルに新たなミサイル攻撃を仕掛け、被害を受けた住宅の数人が負傷した。一方、イスラエルはイランの首都テヘランへの攻撃を発表した。

イランの国連大使は、13日のイスラエルによる最初の攻撃で78人が死亡、320人が負傷したと発表。

イスラエルは14日、前夜のイランによる無人機とミサイルの集中攻撃により、3人が死亡、76人が負傷したとしている。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「アヤトラ(イスラム教シーア派の有力宗教指導者)政権のあらゆる標的」を攻撃すると明言。

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、さらなる攻撃は「より深刻で強力な対応」を招くとして、報復を警告していた。

イスラエルは14日夜、イランからの新たなミサイル一斉攻撃を迎撃したとし、「テヘランの軍事目標」を攻撃すると発表した。

イランのタスニム通信は、テヘランにある国防省本部が標的にされ、庁舎1か所が損傷したと報じた。同省はコメントしていない。

イランは一方で、イスラエルを標的とする「新たな波状攻撃」を実施したと発表。

イスラエルの救急当局は、イランのミサイルがハイファ地区の住宅を直撃し、14人が負傷、うち1人が重体だと明らかにした。

イラン石油省は15日、テヘランにある石油貯蔵施設2か所がイスラエル軍の攻撃を受けたと発表した。

緊張緩和を求める声が高まる中、米国とイランの間で15日に予定されていた新たな核開発協議は中止された。イランは、イスラエルから攻撃を受けている間は交渉に臨めないとしている。(c)AFP