【6月12日 AFP】サッカー韓国代表MFの李康仁は、チームを2026年W杯北中米大会出場にチームを導いた洪明甫(ホン・ミョンボ)監督がまたもブーイングを浴びせられたことを受け、母国のサポーターに声援を送るよう訴えた。

韓国は来年に控える北中米W杯予選を無敗で突破したものの、それがすべてを物語っているわけではない。大韓サッカー協会(KFA)は昨年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任し、その後洪氏が指揮官に就任。しかし、協会の長引いた選考プロセスの推し進め方はファンから不評を買っていた。洪氏は2013年から代表監督を務めたが、14年のW杯ブラジル大会ではグループステージ敗退に終わり、約1年で退任となっていた。

10年ぶりの復帰初戦ではやじが飛び、さらに10日のクウェート戦では4-0で勝利して予選突破を喜ぶ中でもブーイングが続いた。

フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(PSG)に所属する李は記者団に対し、「監督やKFAを批判する人がいる」「しかし、僕ら選手も協会の一部であり、監督は僕らのボスだから、批判が行き過ぎれば僕らにも影響を及ぼす」と語った。

「チームのよりポジティブな面を見てほしい。それがW杯でのプレーを助けるだろう」「ファンが僕らを助け、引き続き応援してくれることを願っている」

2度目の指揮で洪監督は6勝4分けの成績を残しているが、そのパフォーマンスは必ずしも説得力があるものではない。主将の孫興民(ソン・フンミン)がコンディション不良に苦しむ中、3月にホームで行われたヨルダン戦とオマーン戦はともに1-1に終わり、早い段階で本大会出場を決めるチャンスを逃していた。(c)AFP