紛争などで家を追われた人の数、4月末時点で1億2210万人 国連「耐え難いほど多い」
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【6月12日 AFP】国連は12日、2025年4月末時点の世界中で紛争や迫害により家を追われた難民や国内避難民の数について、過去最多からわずかに減少したものの、依然として「耐え難いほど多い」と述べた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、世界中で家を追われた難民や国内避難民の数は2024年末、過去最多の1億2320万人を記録した。
だが、長年の混乱の後、シリア人が帰還し始めたのを受け、今年4月末時点では1億2210万人に減少した。
シリア人約200万人が、国外または内戦で荒廃した国内から家に帰還できた。
しかしUNHCRは、この数字が再び増加するかどうかは、世界各地で起きている主要な紛争の展開次第だと警告した。
UNHCRは、特に人道支援資金が枯渇している時期であるにもかかわらず、世界中で戦争や暴力、迫害により家を追われた人の数は「耐え難いほど多い」と述べた。(c)AFP