【6月12日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は11日、イランとの核交渉が難航し、地域紛争の懸念が高まっている状況下、米政府職員らが中東から退避していることを明らかにした。一方、イスラエルによるイラン核施設攻撃の可能性が浮上する中、イランには核兵器を持たせないと改めて強調した。

イランはこの日、紛争が発生した場合、地域内の米軍事基地を標的にするとけん制した。

米当局者は、安全上の懸念から在イラク米大使館の職員数を減らしていると語った。クウェートやバーレーンからの職員退避も伝えられている。

トランプ氏はワシントンで記者団に対し、「職員の移動は、(中東が)危険な場所になる恐れがあるからだ」と語り、退避指示を出していることを認めた。

イランについては、「核兵器を持つことはできない。簡単なことだだ。われわれはそれを許さない」と述べた。同国との核交渉をめぐっては、最近まで楽観的な見方を示していたが、この日公開されたインタビューでは、核合意にこぎつけられるか「自信が薄れている」と話した。(c)AFP/Danny KEMP