【6月12日 AFP】今週末に開幕する国際サッカー連盟(FIFA)主催のクラブW杯の試合会場に、米移民・税関捜査局(ICE)と税関・国境警備局(CBP)の職員が配置されると、11日に同国メディアが報じた。

米NBCテレビのマイアミ支局は、リオネル・メッシを擁するインテル・マイアミ(米国)とアル・アハリ(エジプト)による14日の開幕戦で、ICEとCBPの職員が任務に就く予定だと報じた。

この報道は、現在削除されたソーシャルメディアでのCBPによる投稿を引用したもので、その中でCBPはクラブW杯で「警備を行う準備ができている」と述べていた。

しかしながらNBCは、この大会でICEとCBPの職員がどういった役割を果たすか、何人のエージェントが配備されるかについては言及していない。

ドナルド・トランプ米大統領の移民政策の一環として、先週ロサンゼルスで行われたICEによる一連の摘発は、市内で激しい抗議活動を引き起こした。

一方でFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、クラブW杯の試合にICEの職員が配置されることに対する懸念を重要視せず、「われわれはあらゆるセキュリティーの問題に非常に注意を払っているので、何も心配していない」と述べ、「われわれにとって最も重要なのは試合に来るすべてのファンに安全を保証すること。これがわれわれの優先事項だ」と続けた。(c)AFP