【6月11日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛当局は11日、イスラエル軍が食糧配給センターを訪れていた市民に対して攻撃を加え、31人が死亡、約200人が負傷したと発表した。

ガザ民間防衛機関のマフムード・バッサル報道官はAFPに対し、「米国が支援するガザ人道財団(GHF)で食糧を受け取ろうとしていた数千人の市民に対し、イスラエルの戦車と無人機(ドローン)が攻撃を行った。少なくとも31人の殉教者と約200人の負傷者を搬送した」と語った。

イスラエル軍はAFPの取材要請に対し、現時点でコメントしていない。

前日の10日にも、ガザ地区の食糧配給所近くへの攻撃で15人が死亡している。この攻撃についてイスラエル軍は「警告射撃」を行ったと述べていた。

5月27日にGHFがガザ地区で援助配給場所を初めて開設して以降、同様の攻撃が相次いでおり、イスラエルは人道状況に対する国際的な抗議の高まりに直面している。(c)AFP