【6月11日 Xinhua News】中国の配車アプリ「滴滴出行(ディディ)」を運営する滴滴全球(ディディ・グローバル)がこのほど発表した2025年第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比8・5%増の532億6200万元(1元=約20円)、純利益が2・9倍の23億5700万元だった。調整後純利益は2・2倍の28億9400万元となった。

 国内モビリティー事業と国際事業を含むコアプラットフォームでの取引件数は13・4%増の42億4700万件、うち国内モビリティー事業は10・3%増の32億5800万件(1日当たりは3620万件)、国際事業は24・9%増の9億8900万件(同1099万件)だった。

 取引件数の増加は、総取引額(GTV)の持続的な拡大につながった。コアプラットフォームのGTVは1016億元に達し、恒常為替レートベースで13・5%増えた。うち国内モビリティー事業は9・3%増の780億元、国際事業は27・9%増の236億元となった。

 同社は18年以降、積極的に国際市場を開拓している。ブラジルやメキシコでの有効な投資と効率的な運営により、国際事業のGTVは複数四半期連続で25%以上の伸びを保っている。国際事業は現在、中南米、アジア太平洋地域、アフリカの14カ国に広がり、モビリティーサービスを中心に、フードデリバリー、金融など多角的なローカルサービスも検討している。

 国内ユーザーのここ数年の海外旅行ブームを受け、韓国やシンガポール、日本、マレーシア、インドネシア、ベトナムなど9カ国1200以上の都市で海外タクシーサービスを始めた。長時間、長距離、複数ルートという海外でのニーズに対応するため、人気都市のシンガポール、タイのバンコクやプーケット、韓国のソウル、東京、マレーシアのクアラルンプール、オーストラリアのシドニーなどで、タクシーのチャーターサービスも提供している。(c)Xinhua News/AFPBB News