【6月10日 AFP】(更新)オーストリア南東部グラーツの学校で10日、発砲事件が発生し、10人が死亡した。地元のエルケ・カール市長がオーストリア通信(APA)に明らかにした。

死者の中には複数の生徒と少なくとも1人の成人、さらに容疑者とみられる人物も含まれているという。

これより前に公共放送のオーストリア放送(ORF)は内務省からの情報として、複数の死者が出ていると伝えていた。

警察はX(旧ツイッター)で「建物内で銃声が聞こえたとの通報で警察が現場に駆け付けた」と説明し、発砲事件の発生について確認した。

ORFは警察当局からの情報として、発砲したのは学生で、事件後、学校は避難措置を取ったと報じた。

オーストリアでは、公共の場所での襲撃事件の発生はまれだが、2月に南部で起きた刺傷事件では、10代の少年が死亡、他に5人が負傷した。この事件では、シリア人の亡命希望者(23)が身柄を拘束された。(c)AFP