イスラエル元首相オルメルト氏、パレスチナ元外相と二国家解決推進
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【6月10日 AFP】2006~09年にイスラエル首相を務めたエフード・オルメルト氏が9日、パレスチナ自治政府の元外相ナセル・キドワ氏と共に仏パリでAFPのインタビューに応じた。
オルメルト氏は、ガザ紛争の継続は「犯罪」だと述べ、ドナルド・トランプ米大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に「もう十分だ」と伝えるべきだと主張した。また紛争を終結させる唯一の方法は、二国家解決だと強調した。
オルメルト氏は、イスラエル政府に対する米国の影響力は「他のすべての大国を合わせたよりも」大きいとし、トランプ氏は「違いを生むことができる」と述べた。
一方、パレスチナの武装組織ハマスによる2023年10月7日のイスラエル奇襲を未然に防げなかったネタニヤフ氏は、指導者として「完全に失敗」したと述べた。
ハマスのイスラエル奇襲以降、国際社会はイスラエルの自衛権を認めたが、今年3月にネタニヤフ氏が紛争終結の機会を拒否し、逆に軍事作戦を拡大したことで雲行きが変わった。