【6月10日 AFP】2026年サッカーW杯北中米大会の欧州予選は9日、各地で試合が行われ、グループIのイタリアはモルドバを2-0で下した。

イタリアは前節、ノルウェーに0-3で完敗し、ルチアーノ・スパレッティ監督の解任が決定した中で迎えた一戦だった。チームは、ジャコモ・ラスパドーリとアンドレア・カンビアーゾがゴールを決め、勝利でスパレッティ監督を送り出した。

この結果、イタリアは首位ノルウェーと勝ち点9差の3位にとどまっており、3大会連続でW杯出場を逃す危機に直面している。ただし、イタリアは消化試合が2試合少ない。欧州予選では各組首位が自動出場権を獲得し、2位はプレーオフに回る。

この日が最後の采配となったスパレッティ監督は、国営イタリア放送協会(RAI)に対し、「代表監督には言い訳は許されない。選手を選ぶのは自分自身だ」と語り、「違いを生み出すべきなのは監督だが、残念ながら、それができなかった」と述べた。

ノルウェーは同日、マンチェスター・シティ所属のアーリング・ブラウト・ハーランドのゴールでエストニアに1-0で勝利した。

グループJでは、ベルギーがウェールズに4-3で競り勝った。開始30分までにロメルー・ルカク、ユーリ・ティーレマンス、ジェレミー・ドクのゴールで3点を先行する展開から同点に追いつかれたが、88分にケビン・デ・ブライネが決勝点を奪った。

同組では、カザフスタンに1-0で勝利した北マケドニアが首位。ウェールズが勝ち点1差で2位に続き、2試合消化の少ないベルギーが同3差の3位につけている。

グループLでは、クロアチアがルカ・モドリッチらのゴールでチェコに5-1の大勝。フェロー諸島はジブラルタルに2-1で勝利した。首位は勝ち点9のチェコで、2試合少ないクロアチアが勝ち点3差の2位に位置している。(c)AFP