動画:南アフリカ発の「アマピアノ」 ダンスは世界を席巻
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【6月21日 AFP】南アフリカのヨハネスブルク中心部にあるダンススタジオで、世界各国から集まったダンサーたちが同国発祥の「アマピアノ」のリズムに合わせて体を動かす。
「アマピアノ」は約15年前に南アフリカの黒人居住区で、ハウス・ミュージックのサブジャンルとして形成された。そのサウンドの中心は、他のダンスミュージックとは一線を画す独特の低音「ログ・ドラム」だ。ソウルフルなジャズと、ディープ・ハウス、そして1990年代のクワイトのサウンドが融合して、自由なサウンドが出来上がったと言われている。今ではビヨンセやタイラなどといったアーティストたちがそのサウンドを披露している。
その「アマピアノ」で踊るダンススタイルは、同じく南アフリカ発祥のダンス「パンツーラ」で使われるクイックステップから、マイケル・ジャクソンの象徴である「ムーンウォーク」の動きに酷似した「バレカ」という動きまで、あらゆるステップがミックスされている。
ヨハネスブルク郊外のソウェトにあるダンススタジオには、プロのダンサーやバレエダンサー、そして踊ることが好きな人など、あらゆるダンサーが集まり、ティックトックのダンスチャレンジなどによって世界を席巻する「アマピアノ」のダンスを学んでいた。
このスタジオで数週間にわたって「アマピアノ」のダンスを学んだというハーバード大学卒業生のプロダンサーは、「アマピアノは言葉ではなく、その人の内側から感じるもの。どこの出身であろうと、どんな人種、肌の色であろうと関係ない。自分の内側から感じて表現するものだ」と話した。
スポティファイによると、「アマピアノ」のジャンルは2024年だけで8億5500万回以上のストリーミング再生を記録していて、キャリアを積んだダンサーたちにとっては、強力なプロモーションツールにもなっている。
映像は5月に撮影。(c)AFP/Abdul Salim NKOSI