【6月10日 AFP】サッカーイタリア・セリエAのインテルは9日、退任したシモーネ・インザーギ前監督の後任として、現役時代にクラブのDFとして活躍したクリスティアン・キヴ氏(44)が新監督に就任すると発表した。

キヴ氏は、次週開幕するクラブW杯から指揮を執り、契約期間は2027年6月30日までとなっている。

欧州チャンピオンズリーグ決勝でパリ・サンジェルマン(PSG)に喫した屈辱的な敗戦を引きずっているインテルは、コモを率いるセスク・ファブレガス監督の招へいに失敗した末、新米指揮官のキヴ氏を起用するという大胆な決断を下した。

キヴ氏は、昨夏にインテルのユースチームを離れ、シーズン途中の今年2月にパルマの監督に就任。監督キャリアを始めたばかりながら、クラブをセリエA残留に導いた実績を持ち、わずか数か月で、欧州屈指のビッグクラブを率いることとなった。

これに先立ち、パルマは同日、キヴ氏の退任を正式に発表していた。

キヴ氏のインテルでの初陣は、来週米国で行われるクラブW杯のモンテレイ(メキシコ)戦となる。

インザーギ氏は、チャンピオンズリーグ決勝での大敗を受けてインテルを去り、同じくクラブW杯に出場するサウジアラビア1部のアル・ヒラルの監督に就任した。

キヴ氏は選手時代、インテルでリーグ優勝3回を果たし、2009-10シーズンには欧州チャンピオンズリーグを制した。(c)AFP