元横綱・白鵬氏が会見 日本相撲協会を退職
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【6月9日 AFP】大相撲の元横綱・白鵬翔氏(40)が9日、都内で会見を開き、日本相撲協会を退職したことを明らかにした。
白鵬氏は会見で、「相撲に愛され、相撲を愛した25年でありました。日本相撲協会を退職し、新たな夢に向かって進み出すことをお伝えします」と語った。
「悔いは全くありません」と述べ、家族も自身の決断を後押ししてくれたと明かした。
今後については「相撲を世界に広げていくプロジェクトを中心に活動していきたい」とし、アマチュア力士向けの新プロジェクト「世界相撲グランドスラム」の構想を掲げた。
モンゴル出身の白鵬氏は、現役時代に史上最多の優勝45回を誇り、2021年に引退。その後は後進の指導にあたっていたが、弟子の北青鵬による暴力問題が発覚し、師匠を務めていた部屋は昨年4月に無期限閉鎖となっていた。
北青鵬は、後輩力士に対する暴行や金銭の窃盗などが報じられ、白鵬氏はその監督責任を問われて降格処分を受けていた。
前週、白鵬氏は日本相撲協会に退職届を提出し、受理されたと報じられていた。会見では、部屋の再開時期が見通せないことが、退職の大きな理由になったと説明した。(c)AFP