【6月9日 AFP】イスラエル当局は9日、スウェーデン人活動家グレタ・トゥンベリさんらを乗せてパレスチナ自治区ガザ地区へ向かっていた人道支援船「マドリーン」の航路を変更させたと発表した。

同船は、イスラエルの封鎖下にあるガザの食料難への関心を喚起するために今月1日、イタリアを出発した。

だが、イスラエル政府は軍に「セレブリティのヨット」のガザ到達を阻止するよう指示した。

AFPは9日朝、イスラエルによるガザ封鎖に反対する活動家の国際連合「フリーダム・フロティラ」が運営する航行の主催者から、マドリーン船内で警報が鳴り、救命胴衣が準備されていると報告を受けた。その後、マドリーンに乗船していた活動家らとは連絡が取れなくなった。

トゥンベリさんは事前録画された動画で「もしも皆さんがこのビデオを見ているとすれば、それは私たちが国際水域で阻止され、連行されたことを意味する」と述べていた。

同団体は、中央ヨーロッパ時間9日午前3時2分(日本時間同午前11時2分)ごろ、ガザ沿岸でイスラエル軍が乗り込んできたと発表した。

イスラエル外務省は、同船をイスラエル沿岸に誘導したと発表。乗船者には自国への帰国を期待すると述べた。(c)AFP