■「子どものけんか」

前日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談したトランプ氏は、大勢の死者を出し、ウクライナの広範囲を廃虚と化したこの紛争を、子どものけんかに例え、しばらく戦わせておく方が良いかもしれないと述べた。

トランプ氏は記者団に対し、「幼い子ども2人が狂ったようにけんかしているのを見かけることがある。彼らは互いに憎み合い、公園でけんかしている。あなたは彼らを引き離そうとする」「時には、しばらく戦わせておく方が良いこともある」と語った。

だがトランプ氏は、ウクライナがロシアの空軍基地に大胆な無人機攻撃を仕掛け、核兵器を搭載可能な戦略爆撃機複数機を破壊したのを受け、プーチン氏に報復しないよう強く求めたと強調。

トランプ氏は「やめろ」と言ったが、プーチン氏には「対応せざるを得ない」「いい結果にはならないだろう」と言われたという。

トランプ氏は、第2次世界大戦におけるナチス・ドイツの敗北について、相次いで不適切な発言をした。これは現代ドイツにおいて依然として非常にデリケートな問題となっている。

トランプ氏は、自身が北大西洋条約機構(NATO)加盟国に求めた防衛費増額に従ったメルツ氏を称賛し、第2次世界大戦時のダグラス・マッカーサー元帥が同意したかどうかは定かではないと述べた。

その後、第2次世界大戦終結につながった連合国軍によるノルマンディー上陸作戦から80周年となるのに言及し、トランプ氏は「あの日はあなた方(ドイツ)にとって楽しい日ではなかったのでは?」と問いかけた。

メルツ氏は冷静にこう答えた。「これは、ナチスの独裁からのわが国の解放だった。私たちはあなた方(米国)に恩義があることを分かっている」。

メルツ氏は、過去の大統領執務室での奇襲攻撃の動画を研究し、冷静さを保ち、トランプ氏に話をさせる方法を学んだものとみられる。(c)AFP