【6月6日 CNS】端午節(たんごせつ、今年は5月31日)当日、広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)の叠滘村では、狭い水路が幾重もの波しぶきを立てていた。全長わずか5キロの「九曲十三カーブ」と呼ばれる蛇行する水路では、出場するドラゴンボートが矢のように水面を走り抜け、桑畑や魚養殖池の間をスリリングにドリフトする。「水上F1」と称されるこのドラゴンボートレースに、見物客からは驚きと歓声が沸き起こっていた。

 端午節の連休中、叠滘村のにぎわいが川辺から路地裏まで広がっている様子が映った。仏山市はここ数年、「ドラゴンボートIP(知的財産)」を核に、美しい水郷の風景、百年の歴史を持つ市(いち)、広府文化などの観光資源をつなぎ、民宿、学習体験、美食、ディープツアーなど多様な消費スタイルを創出してきた。現在では、叠滘は国内外の観光客にとって「必訪スポット」となっている。

 大手旅行サイト「携程(Trip.com)」のデータによれば、端午節の連休期間中、仏山市の観光予約全体は前年比167%増、ホテル予約は145%増、航空券の予約は110%増を記録した。(c)CNS/JCM/AFPBB News