民間企業の活力が示す中国経済の潜在力
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【6月11日 Peopleʼs Daily】習近平(Xi Jinping)総書記が2月17日、民間企業座談会に出席し、重要な講和を行った。講話の中で「新時代の新しい道程において民間経済の発展の前途は洋々と広がり、大いに期待できる」と述べ「広範な民間企業と民間企業家が活躍する絶好の機会が到来した」と強調した。
国際社会はこの座談会に高い関心を示した。この会において中国の民間経済の健全で高品質な発展の推進という積極的なシグナルが明らかになり、海外投資家の中国経済の将来に対する前向きな見方を強める結果となった。
現在の国際情勢は、変動と混乱とが入り交じり、不安定で不確実な要因が大幅に増加し、国際マーケットも懸念に満ちた状態にある。
世界は中国に視線を向け、中国が引き続き世界の経済成長の主要なエンジンとなり、国際社会に貴重な「確実性」をもたらすことを期待している。そして中国はその期待に応えている。
春節(旧正月、Lunar New Year)期間の映画消費が歴史的な高水準を記録し、国産のAIビッグモデルや人型ロボットなど中国の科学技術の成果が注目を集める中、国際社会は中国の民間経済の活況を目の当たりにして、中国経済の明るい未来を確信している。
今回の座談会では、民間経済の発展という政府の基本方針と政策が「変えることは出来ないし、変わるはずもない」ということが改めて強調され、中国の経済政策の「安定性」が浮き彫りになった。
2012年の中国共産党第18回全国代表大会以来、中国政府は民間企業と民間経済の発展を非常に重視してきた。現在、中国の民間経済は相当大きな規模となり、経済全体の中で重要な地位を占め、民間経済の質の高い発展を推進する堅固な基盤が整っている。
昨年9月末時点で、中国国内で登録された企業総数に占める民間企業の割合は92.3%で安定している。「民間経済促進法」などの政策措置が着実に進み、民間経済発展を促進する専門機関が設立されるなど、中国は民間企業の発展の支援に注力し、民間企業がさらに大きな舞台に進出できるよう後押ししている。
今回の座談会に参加した民間企業は、戦略的分野の新興産業から伝統的な製造業、農業まで多岐にわたっている。そしてそれらは「新たな質の生産力」の代表企業として、いずれも中国の経済発展における「新しさ」を備えた企業群である。
研究開発とイノベーションの力で中国の新エネルギー車産業の発展に貢献する「比亜迪汽車(BYD)」や、伝統産業に身を置きながらイノベーションを継続し、農業・畜産業に活力を注ぎ込む「新希望集団(New Hope Group)」など、イノベーションに情熱を注ぐ中国の民間企業は世界を刮目させている。
中国経済が質の高い発展の段階に突入する中、民間企業は科学技術イノベーション、グリーン発展、デジタル経済などの分野で、さらに大きな役割を果たすことになるだろう。
オーストラリアのビジネス専門誌「オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)」のウェブサイトは「中国には情熱あふれるリスク投資家と賢明な若手経営者が絶えない。中国の経済改革の初期に持っていた楽観的な雰囲気や高揚感や活気が今でも普遍的に存在している」と指摘した。
中国の民間企業は改革開放の偉大な歴史と共に発展してきた。開放的で包容的な土壌が、民間企業の開放的で協力的な特性を育んだ。中国の民間企業は積極的に海外に進出し、海外企業との協力関係を拡大している。
人工知能から越境Eコマース、ハイエンド製造業からクリーンエネルギーまで、世界中の消費者に、より多くの選択肢を提供し、グローバル化の過程で常に国際競争力を高め、より大きな成長空間を獲得し、世界的なサプライチェーンとバリューチェーンにおける地位を向上させ続けている。
国際経済のアナリストたちは、中国の次世代の民間企業家を「生まれながらのグローバル企業家」と評している。その民間企業家たちは、中国国内市場の巨大なスケールを利用して早期に「規模の経済」を掌握し、その後に海外に進出し、そして国際市場にもまた迅速に参入できていると指摘する。
民間企業の活力は、中国経済の靭性と潜在力を生で写し出すものだ。新しい時代と新たな挑戦の道のりの中で、中国の社会生産力は絶え間なく飛躍し、国民の生活水準は着実に向上し、改革開放はさらに全面的に深化している。そして、それらの優位性が、中国の民間企業の発展にとって数多くの新しいチャンスを生み出し、より広大な発展空間を提供することになっている。また、中国の質の高い経済発展は、世界にとっても、より多くの発展の自信を与えるものとなっている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News