【6月9日 Peopleʼs Daily】社会の環境意識の高まりに伴い、グリーン・ローカーボンは消費者、特に若者層の消費の決定に大きな影響を与える要因となっている。再生可能なブランドを好む、省エネ製品を購入する、グリーンな移動手段を好むなど、中国の若者層の消費の新しいトレンドを観察すると、明らかに「グリーン」が一つのキーワードとなっている。

「価格は普通の製品より少し高いが、買い替え補助金を利用すればとても買い得だ。何より省エネで環境に優しい」、重慶市(Chongqing)観音橋歩行者街の家電量販店でエアコンを探していた90年代生まれの陳健(Chen Jian)さんは、比較検討の末、人工知能の省エネチップを搭載した新製品を選択した。このエアコンは、室内外の温度差をリアルタイムで感知し、運転モードを自動調整するため、快適で省エネを実現し、年間消費電力量を10%以上削減できるという。

 中国の消費財の「買い替え補助金政策」が継続され、自動車、家電、住宅内装製品の販売が好調で、中でもグリーン省エネ製品に人気が集まっている。中国家電量販大手・蘇寧易購(Suning)のデータによると、昨年8月に新たな家電買い替え補助金が開始されて以来、省エネ型洗濯・乾燥一体機、スマート換気エアコン、ビルトイン型スチームオーブンの販売台数はそれぞれ129%、135%、228%増加した。

 北京市朝陽区のショッピングセンターの新エネルギー車展示場で新車の購入を検討する90年代生まれの王麗(Wang Li)さんは「従来の車と比べ、新エネルギー車は省エネで環境保護になるだけでなく、スマート機能がとても魅力的」と話す。昨年、中国の新エネ車の生産・販売台数は初めて1000万台を突破し、新車販売の総台数に占める割合は40.9%に達した。ネット調査によると、80年代生まれと90年代生まれの消費者層には、新エネ車の購入意欲が強い傾向にあるという。

「旧車更新補助制度」が若年層の消費意欲を刺激する一方、資源の循環利用のレベルも大幅に向上している。現在、全国で資格を有する廃車回収企業のうち、4分の3以上が新エネ車の解体能力を有している。昨年、全国の廃車回収台数は846万台で、前年比64%増加した。

 24歳の胡宇星(Hu Yuxing)さんは「新品も買えるが、中古の方が、コストパフォーマンスがいい」と話す。胡さんは2年前に浙江省(Zhejiang)の杭州市(Hangzhou)に来て働き始めたが、今では衣服やバッグから化粧品やリビング用品に至るまで、あらゆるものを中古市場で「掘り出し物を探す」という習慣が身についたという。

 現在、不要品をオンライン中古取引プラットフォームに投稿して「お金を稼ぐ」ことに熱中する若者がますます増加している。またプラットフォームで「お気に入りの品物」を探すことを楽しんでいる。

 中古品取引プラットフォーム「閑魚(Xianyu)」が発表したデータによると、現在の登録ユーザー数は6億人を超え、1日当たりの平均取引額も10億元(約200億2000万円)を超えている。年間で1億人以上が「閑魚」に不要品を掲載し、毎日400万件の不要品が投稿され、そのユーザーの内わけは、95年以降生まれ、2000年以降生まれが過半数を占めているという。

「閑魚」のオフライン事業の総責任者・李世杰(Li Shijie)副総裁は「若者にとって、中古品の売買は低炭素・環境保護の消費意識を反映し、すでに彼らの生活スタイルの一つとなっている。我々は、社会の中でより多くの不要品取引シーンを結合させ、不要品流通ネットワークを継続的に改善し、グリーン消費の新潮流の形成を支援していきたい」と述べている。

 昼近く、95年以降生まれの女性・劉欣愉(Liu Xinyu)さんは、河北省(Hebei)石家庄市(Shijiazhuan)中山路付近のオフィスで、デリバリーアプリを開き、小分けの料理を検索し始めた。「単価が安く、肉と野菜のバランスが良く、無駄がない。一人暮らしにはぴったりだ」と言う。

 ここ2年間ほど、フードデリバリーのプラットフォームでは「小分け」「半量」の商品カテゴリーが急増している。このように「小さいが優れた方式」の供給が、若者の消費のニーズにぴったり合致している。

 また、小分けフードだけでなく、「再利用」「空瓶回収」などの取り組みも若者層で広まっている。

 24歳の魏晨浩(Wei Chenhao)さんは、石家庄(Shijiazhuang)の企業に就職した。勤務先への15キロの通勤には「シェア自転車+地下鉄」の組み合わせを選んだ。魏さんは「車で通勤するとよく渋滞に巻き込まれ、燃料代も高い。自転車と地下鉄なら30分で着き、1回の支出は5元(約99円)未満だ」という。

 昨今の若者の消費選択は、食事、衣服、住居、旅行、日用品、レジャーなど、あらゆる面で「緑の潮流」が感じられる。

 商務部の関係者は「グリーン発展を推進し、緑の消費を促進することは、カーボン排出のピークアウト、カーボンニュートラルの目標達成、新たな発展パターンの構築、高品質な発展の推進に深い意義がある。今後とも一連のグリーン活動を展開し、グリーン消費を積極的に推し進め、消費者の参加を出来るだけ高め、グリーン消費の潜在力をさらに励起するように尽力する」と述べている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News