【6月6日 AFP】昨年のパリ五輪のボクシング女子で金メダルを獲得し、性別をめぐり騒動になったイマン・ヘリフ(アルジェリア)が、今週末にオランダで開催される大会を欠場すると、主催者が5日に明らかにした。

大会の広報担当者はAFPの取材に対し、ヘリフが出場しないことを認めた上で、「彼女の出場可否の判断はワールドボクシング(WB)に委ねられている」と述べた。

WBは先日、同団体が主催または認可する大会に出場を希望する18歳以上の選手に対し、性別検査を義務付けたと発表。アルジェリア連盟に対しても、今大会に出場するにはヘリフが検査を受ける必要があると通告していた。

パリ五輪では、ガバナンスなどを理由に統括団体としての認可を取り消された国際ボクシング協会(IBA)に代わり、国際オリンピック委員会(IOC)がボクシング競技の運営を行った。

IOCはヘリフのパリ大会出場を容認したが、2028年ロサンゼルス五輪のボクシング競技は、IOCから暫定的に承認された新団体のWBが運営を担当することになっている。(c)AFP