トランプ氏とマスク氏の蜜月、劇的に崩壊 公然とののしり合い
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■「なんという恩知らず」
これに対しマスク氏は、ソーシャルメディアへの立て続けの投稿で反論。
トランプ氏の主張を「虚偽」と断じた後、トランプ氏の大統領選勝利というデリケートな問題に踏み込んだ。マスク氏は2024年大統領選でトランプ陣営に3億ドル(約430億円)を寄付し、最大の献金者となった。
「私がいなければ、トランプ氏は大統領選で負け、下院は民主党が過半数を占めていただろう。上院は共和党が51対49で過半数を占めていただろうが」「なんという恩知らずだ」と述べた。
その後、マスク氏は自身が新党を結成すべきかどうかを問う投票を実施した。南アフリカ生まれのマスク氏自身は合衆国憲法で大統領就任を禁じられているとはいえ、新党を結成すれば共和党の支持を脅かす可能性がある。
論争の場がソーシャルメディアに移ると、トランプ氏はロケット打ち上げや衛星インターネットサービス「スターリンク」の利用など、マスク氏が抱える巨額の政府契約を打ち切ると脅した。
米メディアは、これらの契約額を180億ドル(約2兆5800億円)と推定している。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「イーロンはもう『限界』だったので、退任するよう頼んだ」と述べ、マスク氏は歳出法案の電気自動車への補助金を廃止する計画をめぐり「正気を失った」と付け加えた。
そして、衝撃的な事実を突きつけた。「莫大(ばくだい)な額の予算を節約する最も簡単な方法は、イーロンの政府補助金と契約を打ち切ることだ」。
この争いの勝者は誰か? ドイツのメルツ首相だ。
トランプ氏がマスク氏を非難する間、黙って座っていたメルツ氏は、大統領執務室でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領にトランプ氏が浴びせた奇襲の繰り返しを避けようと準備していた。
だが結局、トランプ氏が怒りの矛先を向けたのはマスク氏だった。(c)AFP