【6月5日 AFP】米政府は4日、ニューヨークの名門コロンビア大学について、ユダヤ人学生への嫌がらせを無視したとして、大学認定を剥奪する可能性があると警告した。これにより、同大学への連邦資金は打ち切られる可能性がある。

ドナルド・トランプ政権は、複数の名門大学に関して、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの戦争への抗議デモが学内で行われた際、反ユダヤ主義を容認していたと主張。こうした大学への圧力を強化しているとみられる。

リンダ・マクマホン教育長官はX(旧ツイッター)に、「コロンビア大学はユダヤ人学生が嫌がらせを受けているのを見て見ぬふりをした」と投稿。

連邦資金の受給者が人種、肌の色、国籍を理由に差別するのを禁じる連邦法に言及し、コロンビア大学は「公民権法第6編を破っている」と非難した。

教育省は、中部高等教育委員会に対し、「加盟機関であるコロンビア大学は連邦の差別禁止法に違反しており、委員会が設定した認定基準を満たしていない」と通知したとしている。

コロンビア大学の認定が取り消されると、すべての連邦資金が打ち切られることになる。また、同大学の学生も、連邦政府の助成金や学費ローンを利用できなくなる。(c)AFP