【6月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は4日夜、ハーバード大学への入学を予定している外国人学生へのビザ発給を禁止すると発表した。

トランプ氏は声明で、「ハーバード大学での学習、または同大学が主催する交流訪問者プログラムへの参加を専らの目的、あるいは主たる目的として米国への入国を希望する外国人の入国を制限する必要があると判断した」と述べた。

トランプ氏の布告によると、この決定は即時発効し、「学生・交流訪問者プログラムを通じてハーバード大学に入学するために米国に入国、または入国を試みる外国人に適用」される。

また、既にさまざまなビザでハーバード大学に通っている留学生は審査を受け、「ビザを取り消される」可能性があると付け加えた。

トランプ氏は声明で、この措置は「国家安全保障」を守るために必要だと主張。

「私の判断では、学術機関が、在籍する外国人学生による不正行為や犯罪行為に関する既知の事例について、質問を受けた際に十分な情報提供を拒否することは、わが国の安全保障にとって容認できないリスクとなる」と述べた。

また、「ハーバード大学とキャンパス内の関連団体は、勤勉な米国人に平等な機会を与えることを拒み続けている」と非難した。

さらに、「過剰な外国人学生の入学によって米国人学生の機会をさらに制限し、ハーバード大学による、好ましくない人種、国籍、共通の祖先、あるいは宗教に対する差別をさらに悪化させることは、米国の利益にならない」とも述べている。

4日の措置は、ハーバード大学にのみ適用されるようだ。(c)AFP