【6月5日 AFP】サウジアラビアのメッカで4日、イスラム教の大巡礼「ハッジ」が始まり、照りつける太陽の下、150万人以上が参加した。昨年の猛暑で1000人以上が死亡したことを受け、主催者は再発防止に奔走している。

気温が40度を超える中、巡礼者たちはイスラム教の最も神聖な場所であるメッカのグランドモスクの中心にあるカーバ神殿の周りをゆっくりと回っていた。

昨年のハッジでは気温が51.8度に達し、1301人が死亡した。これを受けて当局は日陰を増やすなどの暑さ対策を強化している。

当局によると、昨年の死者のほとんどは、エアコン付きのテントやバスを利用できない未登録の巡礼者だった。

今年は未登録者の取り締まりを強化しており、強制捜査やドローンによる監視、大量のテキストメッセージによる警告などを実施している。(c)AFP