婚外交渉の男女に公開むち打ち刑 インドネシア・アチェ州
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【6月5日 AFP】インドネシア・アチェ州で4日、厳格なイスラム法に基づき運営されている裁判所によって婚外交渉の罪で有罪判決を受けた男女に対し、公開むち打ち刑が執行された。
保守的なアチェ州では厳格なシャリア(イスラム法)が適用されるため、未婚の者同士の性的交渉は違法とされている。
インドネシアは2022年に制定された最新の刑法で婚外交渉を禁止したが、施行は来年になる。
男女は州都バンダアチェの公園で、少数の見物人が見守る中、トウのむちで10回ずつ打たれた。現場のAFP記者によると、女の刑は女性が執行したという。
他に賭博と飲酒の罪で有罪となった3人が、計49回むちで打たれた。
バンダアチェのイリザ・サアドゥディン・ジャマル市長は記者団に対し、「本日、姦淫、飲酒、オンラインギャンブルの犯罪者に対し、むち打ち刑を執行する」「これは地域社会全体にとって道徳的な教訓となるだろう。このむち打ち刑は、彼らが悔い改める道となるだろう」と述べた。
現場には受刑者全員のために医療班が待機していた。
むち打ち刑は、人権団体からは過酷だと批判されているが、賭博、飲酒、姦通など、さまざまな犯罪に対する一般的な刑罰として、アチェ州民の間では根強い支持を得ている。(c)AFP