【6月4日 AFP】カナダで大規模な山火事が発生しており、2万6000人以上の住民が避難を余儀なくされている。3日も延焼が続いており、濃い煙が隣国の米国だけでなく、欧州にまで到達した。

米国の一部地域には、有害な大気に関する警報が発令された。

カナダ・サスカチュワン州では、水タンク車の基地が炎に包まれ、アルバータ州では石油生産が停止。多くの自治体が脅威にさらされる中、さらに損害が拡大する恐れがあると当局は警告している。

カナダは毎夏、森林火災に見舞われるが、今年は火災シーズンの開始が早く、すでに200万ヘクタール超が焼失と、規模も大きい。

欧州連合(EU)のコペルニクス大気監視サービス(CAMS)によると、カナダの山火事の煙は欧州にも達した。高高度を漂っているため、直ちに健康リスクをもたらすことはないが、曇天や赤みがかったオレンジ色の夕焼けを引き起こす可能性があるという。(c)AFP/Michel COMTE, with Marion Thibaut in Montreal