【6月3日 AFP】スイス保険協会(SIA)は2日、スイス南部バレー州の渓谷、レッチェンタールの氷河が崩落してふもとのブラッテン村が飲み込まれたことについて、損害額は数億ドルに上る可能性があるとの見方を示した。

SIAは、5月28日に発生した氷河崩落に関し、「規模と影響においてほぼ前例のない大災害であり、被災した住民に多大な影響を与えている」としつつ、「被害の正確な見積もりはまだ出せていない」と述べた。

一方、自然災害の専門家、エドゥアルト・ヘルト氏は「損害額は数億スイスフラン(ドル)とみられる」と語った。

氷河崩落を受け、約300人が住んでいたブラッテン村の大部分が破壊された。住民は危険が迫っていたため、前週に避難していた。地滑りを免れた家屋も、がれきが2キロにわたって渓谷を流れるロンツァ川をせき止めたため、水没した。(c)AFP/Nathalie OLOF-ORS